(幹事社)
それでは、ただいまの発表項目についてはよろしいでしょうか。
それでは、幹事社から質問させていただきます。台風10号の被災者支援についてですが、台風10号によって、県内では、土砂崩れや河川の氾濫が発生し、家屋や農業施設などに被害が出ています。復旧や被災者支援について、どのよう進めていくお考えでしょうか。また、台風による雨量の記録を更新しており、年々被害の拡大が懸念されますが今後の対策についてどのようにお考えでしょうか。
(知事)
まずはですね、今回の台風10号によって、被害を受けられた皆様に、心からお見舞いを申し上げたいというふうに思います。それと被災状況を踏まえまして、これまで静岡市、焼津市、磐田市、浜松市、熱海市の5市におきまして、災害救助法施行令第1条第1項、第4号を適用いたしました。被災者支援につきましてはですね、住宅の被害に対して、被害の程度によりまして県単独の被災者自立生活再建支援制度や災害救助法に基づきます、被災住宅の応急修理等の対象となるため、現在、各市町で被害状況の調査を進めているところであります。また被害を受けた世帯の、県税の期間、期限延長、減免や旅券発行手数料および被災建築物の建て替え等に伴う建築確認などの申請手数料の減免措置についても実施をしてまいります。
次に、事業者支援につきましては、9月3日から被害を受けた中小企業者を対象として、県制度融資の中小企業災害対策資金、また同じくですね、被害を受けた農林水産業者に対しましては、農林水産業災害対策資金を発動いたしまして、緊急的な金融支援体制を整えたところでございます。
また、個別案件につきましては、静岡市の駿河区根古屋のいちご畑での被害の他、農業施設等に被害が出ているため各農林事務所職員が市町と連携をし、現場の被害状況を把握するとともに、今後の復旧方針等についても支援を行っていく予定でございます。
復旧につきましては今後、国等の関係機関の協力をいただきながら、道路や河川、護岸等の1日も早い復旧に取り組んでまいります。
土砂崩れにより大きな被害を受けた、熱海市斎場につきましては、熱海市から火葬業務の応援依頼があったことから、伊東市斎場および三島函南広域行政組合立のみしま聖苑へ火葬の応援を依頼いたしまして、各火葬場における受け入れ支援体制を、構築をしたところでございます。
また再度災害防止のため、治山事業により、土砂流出の抑制を図ってまいります。
今後の対策についてでございますが、今後の風水害対策につきましては、河川整備や土砂災害対策などのハード対策を、これまで通りですね、着実に進めてまいりたいというふうに考えております。また、河川等の施設の規模を上回る豪雨に対しましては、流域の関係者が連携して取り組む流域治水の推進が重要なことから、現在、関係市町と連携をして被害軽減策を進めております。
特に、今回の台風で被害の大きかった焼津、静岡市や焼津市におきましては、協議会を開催をし、被害の状況を踏まえた課題について、市と共有をし、有効な対策について、市と連携をして取り組んで参りたいと考えております。今後もですね、台風など、大雨が続く時期が続くため、県民の皆様には適切な避難行動など、命を守るための最大限の注意をお願いしたいと考えております。回答は以上でございます。
(幹事社)
ありがとうございます。ただいまの幹事社質問、台風10号の被災者支援について、また知事の回答について質問のある社はお願いします。
(記者)
静岡新聞と申します。台風10号の土砂災害の関係で熱海峠のお話がありましたけれども、これは土砂の中から廃棄物等が混じっていたという話も出てるんですけれども、盛土ではないのかどうなのかというのはどういう判断をされてるんでしょうか。
(知事)
これじゃ、担当の方から回答していただけますか。
(道路保全課長)
はい、道路保全課長の西原でございます。
その廃棄物に関しましては、火葬場に流れ込んだ土砂に、ペットボトルや空き缶が見受けられたという報道は確認しておりますけども、道路上の土砂撤去作業等においては、廃棄物が確認されておりませんし、そういった埋め立てによるゴミっていう状態の事実は確認されておりません。以上です。
(記者)
盛土かどうかの判断はどうなっているんでしょうか。
(知事)
盛土かどうかの判断。
(道路保全課長)
はい、土砂、斜面が崩れた状況からすると、自然の山が崩れてきたかなというふうに感じております。
(記者)
根拠としてはどういうことが言えるんですかね。
(道路保全課長)
根拠ですか、森林の状態、木と一緒に流れてきてるっていう状態で、地山というふうな状態かなというふうに。
(記者)
航空写真で確認したんですけども、あの道路のすぐそばのところから崩れてますよね、そこのところが、森林でない状態の部分が、一定のスペースはあると思うんですけど、そこは調べられてるんですか。
(道路保全課長)
そこについては、熱海市の園地ということで、熱海市の土地になるんですけども、確認されておりまして、そういったところの平場というふうに認識しております。
(記者)
今回の土砂崩落は、土石流というふうな言い方もできるかなと思うんですけれども、その辺はいかがですか。
(道路保全課長)
雨量自体が今回、熱海市域において、観測史上最大という量降っておりますし、崩落直前にですね、時間46ミリという雨量が確認されておりますので、そういった面で、雨量により斜面が崩落したというふうに認識しております。
(記者)
土石流という認識はどうかということをお聞きしたかったんですけども。
(道路保全課長)
道路が被災しておるんですけども、道路が通常被災する災害としては、雨による斜面の崩落というふうに、あの道路サイドの施設管理者としては、そういうふうに感じております。
(記者)
土石流ではないということで認識しているということですか。質問に答えてもらえますか。
(道路保全課長)
そうですね。災害としては、雨量による斜面崩落ということで、今、考えておりまして、それで災害復旧等の事業を検討していくということになります。
(記者)
あとあの所管、今回のその土砂崩落の所管については、これは道路保全課が所管している。当初所管がどこかわかんないという話もあったもんですから。道路が規制をかけるべきとこだったというそういう。
(道路保全課長)
道路、施設災害としては道路保全課が所管になりますので、我々が中心となっていきますけども、のり面等につきましては、地山、熱海市の土地の斜面になりますので、そういったところも含めて、関係部署ですかね、例えば農林であるとか、農林事務所であるとか、熱海市においてどうやっていくかっていうところは今、調整しているところです。
(記者)
先ほど、ごめんなさい、知事の発言で治山事業というお話をされたように聞いてます。ちょっと聞き取りにくかったので治山事業によって今後対応していくということでよろしかったでしょうか。
(知事)
今後の対応についてでございますか。
(記者)
はい。
(森林保全課長)
森林保全課の伊藤と申します。私共、聖苑の、聖苑というか火葬場のですね、知事の説明にもありましたように、再度災害っていうことでですね、次に雨が降ったときに災害が起こらないようにですね、治山施設を設置する計画であります。
(記者)
ありがとうございます。 |